仮歌

未調整。仮歌。

田水沸くにゃにゃにゃのにゃにゃにゃ控へめに

にゃにゃにゃんにゃにゃんにゃにゃんにゃや独り占め

マンガン鉱の終日黒しららをらる
              ららららら 鳥?戦争関連?花胡桃

日盛りの沼を巡らす羊歯ららら

神様に後れて

西陣 夕立 織機 

祭鱧巾着袋後手に


選がないというのは結構きつい。俳句って言うのは先の見えないチキンレースみたいなところがあって、気付いたら壁にぶつかっていたなんていうのはまだいいほうで、死んでいるのに気付かないというのがほとんどだ。

試作

マンガン鉱の終日黒し花胡桃




ムード

脱ぐやうに降りて担ぎし黄のカヌー

脱ぐように降りて残りし黄のカヌー

黄のカヌー担がれてゆく

ヨット終へ湖は鈍さを取り戻す

蛍火や柔らかに耳ふさがれて

吸殻に蟻近づきて無関心

営業俳句

日盛りやカタンと烏屋根掴む

身のうちの骨の在処や星祭

広がりて雨の降り初む夏野かな

炎昼の入口宝くじ売場

季節外れの机の下の参観日

イラクのときから自己責任が嫌いだった。今は空気も嫌い。
音楽は割りと聞くほうだった。それを意外だと言われることもあった。

情報に疎い、という俺のイメージ。

人が人に持つイメージというのはどの程度、持たれる側の実情に即しているのだろうか。

あまり、本人の実態は重要視されない気がする。もちろん自己がイメージの端緒ではあるのだろうが。
それこそ、ほんの欠片のようなきっかけからイメージが作られ、あとはそのイメージによって更なるイメージが付けられてゆき、結局大部分をイメージでしか語られない、見られないのだとすれば、つまるところ自己責任とは他人の付けたイメージによる自己の圧殺なのだが、肝心の自己の介在している部分が端緒にしか見られないため、包括的な自己責任など、取りようがないのだ。この回収のしきれなさ故に、批判は中々収まりを見せない。

もちろん、人は人をイメージで判断すると仮定した場合の自己責任の話であり、他にも様々な場に自己責任論があるので、これだけでは説明がつかないのだが、どの場合においても自己責任論に晒されるということは、自己以外の圧倒的全てを一人で相手にしなければないので、もとより勝ち目などない。
世界や世間は
一個ドミノを倒しただけで、全部倒れてしまうドミノ倒しではない。だって善意は単発で終るし、俺に世界は変えられないじゃないですか。
世界はドミノ倒しであるはずがないのに、殊、事が人を突き落とす類の話となると、周囲はドミノぎっしりで息もできない。

そんな中では自分も一個のドミノに過ぎないけど、せめて、あるじゃないですか、意外と倒れないドミノも、残っちゃうやつも、それになりたいものです。

最初のドミノを倒した責任は倒したやつにあるだろう。間違いなく。しかし、勝手にドミノワールドに変わってしまった世界まで再建する必要はないと思う。


シュガースピーカー

昔の記事は恥ずかしいが面白い。

今はとにかく、いいなと思える句を作れればとりあえずいいか。

御苑の昼寝覚め

全身を隈なくはたき昼寝覚め

バク歩む水脈ひく如き晩夏なり


大きな蚊天より下ろされて振れる

ががんぼの浮沈

ががんぼの沈む濃さ
ががんぼの浮沈照明器具売り場

日盛り
日盛りや上京の戸が少し開く

茶を煎る夜 合歓の花くみしやすし 

心太ひとに神経つかひけり

巨大地下水脈昼寝あちこちで

廃熱

廃熱や概ね遠き夏の星

夏は来ぬ泣けば鼻水とめられず

葉桜や自転車撤去されてゐし

それは無理逃げ水微分したとても

駱駝から向かうの駱駝まで春夜

夕立来る携帯電話切つておく

混濁貨幣

昨日は風邪ひいて寝込んでいました。
会社をやめた同期と話していて、就活が厳しいということで、今朝の新聞でも格差社会なのですと。振り落とされてはならん。しかし車買ったり家買ったりする人ってすごい。

最近がんばれていない。明日はやらないと。
空気を読まない人のレッテルを貼られてしまったが、実際読まないのだから仕方がない。読まないというかそこに重点をおけない。最低限気を付けてはみます。必要なので。


今まで尖に俳句を作らせてきたものが大きくなって、俳句サイズとはいかない。

柿若葉砂鉄を拾ひきし妹

春愁や金貨をくるむ布柔し

春愁ひ布より出でし金貨かな

春の風邪耳の奥より膨らみ来

耳奥の脳の歌声夏隣
耳奥に脳ある暗さ草いきれ

はつなつのまえにならえの端つこよ

花埋め

家族へのメールは無料だ。だから用件を俳句で伝えてみた。

そんな気持ち悪い男だ俺は。

残念だ。

春の風図書館からの電話かな

春の宵シチューのルウを買ひにいく

物種を綺麗に並べてはいけない

注文の多い料理店が春

少年に蝶削らるる
柱かな
階下かな


さくらんぼ国家は分かり易さかな




婚約病棟

夜桜に火薬浸してゐたりけり

残高
花水木
婚約す

夕桜詩は痩せてゆくとき一途

春疾風道々に子が行き渡り

どぶ川に突き出す土管土鳩の巣

報酬は入社後なんとやら

過労の目つき

目詰まり

過労死 着火 一滴の火薬
夜桜

ばかりゐる 看板を