帰省

週末、ちょっと実家に寄ります。

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雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/28(土)00:31

信長の鼻

夜中、誰かがアパートにやってきた。
誰だ。彼女さんは実家に帰っている。
ドアを開けるとそこには織田信長と二人の家来がいた。みんな鎧を着ている。俺にはなぜかそいつが信長だと分かった。信長の家来が一歩前にでてこう言った。
「今夜ここを宿営地にする」
そして信長御一行は台所、和室、どんどん部屋にあがりこんで、寝室に入ると奥の壁にもたれて座り込んだ。
しかたがなく俺もついていく。とりあえず彼女さんが実家に行っていてよかった。こんな変な奴等ばれないうちに明日の朝追い出そう。
信長は鼻をほじりながら、実家の如くくつろいでいる。他二名の家来も同じ。冷蔵庫からチーズケーキを取り出して食べている。
こいつら、何しに来たんだ。あ、ああ、なんてことだ、この青びょうたんのような鎧男が信長だと分かったように、今日が本能寺の変のあった日で、明智光秀がここに攻め入ってくるということに気づいてしまった。
「ちょ、信長、お前、今日、死ぬんやけど!?」
信長はまだ鼻をほじっている。鼻くそを飛ばして信長はこういった。
「はぁ?」
はぁ?じゃねぇ!鼻くそを飛ばすな!光秀に殺されろ!
いやいやいや、そうじゃない。信長が死ぬのは史実だからいい。問題は、いま光秀がきたら確実にとばっちりだ。鼻くそを飛ばすように首をとばされてしまう。やばいやばい。信長をかくまうことはまったくの不本意だが、ここはバリケードを築いて敵の侵入を防がねば。俺はいそいで押入れを開け、蒲団を襖の前に積み上げる。あとは襖の隙間から弓矢の発射台を作って迎撃態勢を整えよう。よし、信長の家来にも手伝ってもらおう。そういえば家来、家来は何をやっているのか。
「いやぁ次郎殿は強うござるなぁ」
「ぬはははは、三郎殿もかなりのお手前」
うおぉい!オセロに興じてんじゃねぇえ!!
俺は改めて家来と信長に光秀が攻めてくることを説明するが、一笑にふされ、あろうことか、せっかく築いたバリケードにダイブして遊びだしやがった。バリケードがすっかり崩れ、俺だけが途方にくれていたころ、アパートをノックする音がする。来た、奴が来た。急いで家来の弓矢を奪い、襖の隙間からドアを狙う。入ってきたのは白い髭の初老の武将、明らかに戦慣れしている様子だ。キッチンを越えて、和室に足を踏み入れたそのとき、俺の弓がしなり、矢を放った!が、15センチほどの矢はあっけなく鎧に弾かれ、床にポトリと落ちる。てか、なんで15センチ?白髭の武将は矢を拾うと、隙間からのぞく俺をギロリと睨んだ。あああああああああ、死ぬ!マジで殺される!!!うわぁああ。
信長、信長は鼻をほじっている。
武将が襖を開け、俺の前に立ち、刀を抜く、と同時に部屋を見渡し、信長を確認する。そして、狙いを俺に定め、えっ、弱い者狙いですか。くそう、刀を振り下ろした!
うわぁぁと叫んで目覚めたのは、ええ、本当に久しぶりです。




テーマ:日記│ジャンル:日記
雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/22(日)12:53

受賞作を作ろう

尖の所属結社「炎環」にはですね、炎環賞という結社賞がありまして、未発表20句で応募するんです。
賞金とかはないんですが、尖は欲しいんですよ、炎環賞。

ということで、獲ろうと思います。
ただ、闇雲にね、自信のある俳句をそろえても、獲れるかどうか分からないじゃないですか。
だからね、過去の受賞作の傾向、選考会の基準なんかを分析、考察して対策を練ることが必要だと思うんです。
今年は選考委員の若返りを図るとのことで、選考委員の交代があるので、なんとも予想はつきませんが、
とりあえず、炎環2008年11号の選評と入選以上の作品で、受賞作に必要なエッセンスを抽出してみよう。

ちなみに、2008年は受賞該当作なしの佳作二編、
山口紹子さんの「わが町」
新井みゆきさんの「東京ライフ」
他に入選六編が選ばれたのみでした。


?選考委員の発言から探る、炎環賞に求められるもの及び条件
炎環賞の選評であるが、座談会形式ではなく、各選考委員別の総評という形で載っている。受賞作を決める経緯を知ることができないのが残念だが、いくつものヒントを得ることができた。
もっとも大きな収穫は、選考委員共通の選句傾向があったことだ。それは「驚き・冒険・思い切り・挑戦」と「テーマ」である。当然主宰が言うある程度の完成度は求められるが、この二つを兼ね備えることが受賞の条件と言っても差支えないだろう。
しかし、それだけではない。読み進めていくうちに驚くべき新事実を発見したのだ。裏基準の存在である。そのことを端的に示す一文がこれだ。吉田悦花編集長の総評前文にある
「テーマ性を重視した十三編の水準は高く、甲乙つけがたい。それだけに炎環賞にふさわしい突出した一遍は、残念ながら見当たらなかった」
これは、つまり、周りの作品レベルに左右される側面もあるということだ。
まとめると、「驚きがあり、首尾一貫したテーマがあり、他の作品とは隔絶していること」となる。次は応募作品を見ていこう。選考委員の言う、質の高さとは何なのであろうか。

?炎環賞応募作の特徴
佳作となった「わが町」「東京ライフ」は日常詠が基本となっている
それぞれ
クリーニング屋の蒸気の匂ひ半夏生  わが町
すぐ行きます金魚の水を換へてから

天井に影うまれ地下あたたかし  東京ライフ
夜の秋アルミホイルの落とし蓋 

に魅かれるも確かに驚きに欠け、クライマックスとも言うべき句が見当たらなかった。
日常というテーマを持ち、なおかつ水準が高いのだが、残念なことに俳句の向きが揃いすぎているのである。ここにテーマにおける難しさがある。
入選作以上はどの作品もテーマがあるのだが、テーマがあることがかえって作品群にとってマイナスに働いているようだ。そこから少し抜けだした印象を受けるのが、入選作品、常盤優さんの「沖縄時間」である。
選考委員の一人丹間美智子さんは「「沖縄時間」を除いては、驚かされるものはなかった。」「作品の質はもとより構成の緻密さで群を抜いていた」と激賞している。

三伏の首里城火星大黄雲   沖縄時間
夏ぐれや指笛一度だけ鳴らし

沖縄の夏を読んだものだが、20句で表現された時間の経過がスムーズでタイトルも表題句からの切り取りだけにとどまらない意味をもっている。ただし、それでさえ「決定打に欠ける」という理由で受賞を逃している。
しかし、三伏の句の取り合わせは十分驚きであるし、夏ぐれの抒情性も捨てがたい。そしてこのような力作は入選作のどれもにあるもので、それぞれの句には驚きがあり、完成されているのだ。しかし、テーマ性をもった作品として20句を読むと、明らかに色あせてしまうのである。


参考までに各作品から尖の注目する句を抜きだす。

ばうばうと湊の汽笛年逝けり  わが町

中庭へ椅子運びだすイースター  東京ライフ

秘めごとのあとの点灯守宮鳴く  沖縄時間

石仏の何処へ崩れ霜二寸  何処へ 宮川瘤太

返信の赤き絵文字や五月来る  海越えて 壬生きりん

青き嶺いま死なぬ人集まれり  アバスチン イザベル真央

ガンジスの黎明ボートのぶつかり合ひ  黎明 田村葉

人は瓜喰み考へる葦となり  一茶の墓 峰村浅葱

?受賞作を作ろう
選考委員が求めるものは「驚き」と「テーマ」であり、応募作も「驚き」と「テーマ」を備えたものであった。しかし、テーマが作品の驚きを薄め、驚きの薄さがテーマの力を削ぐという悪循環に陥っている。「沖縄時間」にしても、テーマが疵にこそならなかったものの武器になるまでには至らなかった。これが「レベルは高いが突出したものもなかった」ことの原因でもあろう。
ようするに、この悪循環を逆転することができれば、他の作品との差別化を図れるはずである。
従来の一つの背景で20句を編む方法ではなく、読み進めていくことで一つの感興を湧き起こすものこそ、「テーマ」のある俳句ではないだろうか。テーマは目的ではなく手段としてこそ力を発揮するのだ。その方法ですぐ思いつくのが二十句にストーリー性を持たせることだが、しかしそれは小説の土俵であり、尖はそれをしない。あくまでも一句独立の俳句の強さを信じたいし、他の句によりかかるようではもう一つの受賞基準「驚き」を与えることができない。しかしながら、ストーリーを作るのではなく、読者に作らせる、これは大いに試してみる価値があるように思う。
そこで重要な役割を果たすのが「タイトル」である。
応募作62編の内、季語そのものをタイトルにつけたものは全部で10編あるが、その中で本選でとられたものは3編しかない。そしてその3編は入選には至らなかった。俳人にとって季語こそもっとも強力な詩的言語である。それをタイトルにもってくれば作品がかすんで見えるのは当然のことだ。その上、俳人にとって季語自体は見飽きたものなのだ。一番最初に目にするタイトルで、既に読者は判断を下すのである。そこで、読者を引き込むことができれば、「テーマ」の8割は成功したものとみていい。あとは勝手に読者が都合のよいストーリーを作ってくれるよう、一番最初の句と最後の句付近に一番のクライマックスの句を持ってくればよい。クライマックスの句は多少情感に流れていた方がいいだろう。その句を渋い位置(二句となりくらい)から基本に忠実な句で固めれば、読者はその句を拠り所にして起伏にとんだストーリーを流しこむことができる。この起伏こそが作品本来の驚きに加えられるテーマによる驚きであって、これにより他とは一線を画した作品ができるはずである。


テーマ:俳句│ジャンル:小説・文学
炎環 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/19(木)12:50

ノーカラーノーライフ。うん、切実だ。

ホワイトカラー、ブルーカラーなどという区分けがありますが、
ノーカラーだと無職なわけでして。

ちょうど妹が大学の三回生で、就活をしてるんですが、昨日、就活川柳を作らないといけないから作ってくれってメールが来て、

多分、サラリーマン川柳のようなやつを作ればいいのだろうから、

履歴書が宝くじならもう当たる

他数句送信。

昨日は、自分の中ではもう、ここはさすがに受かるんじゃないかってとこが落ちたので、
また、今日から頑張らないとなぁ。



雑感 | コメント(2) | トラックバック(0)2009/02/19(木)10:14

サプリメントエコノミクス

アパートの更新で今月は家賃が二倍。
バレンタインが製菓業界の戦略というのは広く知られていることだが、
「自立」や「一人暮らし」も様々な業界の戦略なのだろう。不動産とか家電メーカーとか。ああ、腹が立つなぁ。

内需で成り立っていた日本経済における市場拡大とは、つまり
消費の細分化にほかならない。例えば携帯電話などがその最たるものだ。
地域・家庭・部屋・個人というふうに細分化すればするほど、共有・共通のものを少なくすればするほど、モノが必要になり、売れる。
現代日本は「本来的な意味での個性・個人の尊重」よりも「消費ターゲットとしての個性・個人の尊重」が根付き、人々が率先して孤立し、モノ・サービスが隅々まで行き渡った状況と言える。それでも「逆チョコ」など新しく出てくるものもあるが、あまりに行き詰まり感満載すぎて「正チョコ」購買者も却って冷静になるんじゃないか。
今、我々が感じる「閉塞感」はもう細分化しようのない消費を前にした経済の絶望であり、同時に使い古された新しい戦略に思えてならない。この閉塞感を解消する「サービス」が現れれば大変な歓迎をもって受け入れられるだろうが、注意しないといけない。おそらく、作ることではなくて壊すことに関わるサービスだと思う。


それにしても、更新料というのは理不尽なものだ。何の価値にたいする対価なんだ、これは?
いろんな人にお金を払わないと生きてはいけないとしても、
なんというか、がんじがらめなんだす。否応なしに経済に流し込まれるだけというか。




雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/15(日)20:41

so sight haiku. No fray have a...

何度やっても画像が表示されないという、初心者向けのトラブルを何とか解決し、
とりあえず、ホームページができた。
とにかくかっこいいサイトを!という目標までは遠いが、
作ってさえしまえば、あとはだんだん良くなるのでこれでいい。

「そして俳句の振れ幅」というブログ名はすごく気に入っているので、
ホームページの名前にも使いたかったが、まったく同じというのも工夫がないので、
尖はすごく考えて、so sight haiku. No fray have a...
にした。

英語もこういう使い方すれば楽しいものです。
一応エキサイトの翻訳で、
「それで、俳句を見つけてください。 どんなけんかも持っていません」
とそれなりに意味がでたので、
それをさらに意訳すると、
つまり、
「そして俳句の振れ幅」になると思うんだ?


so sight haiku. No fray have a...




俳句の振れ幅 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/13(金)11:41

東京ホームヤード 

今日もポカポカとした陽気だ。

午前中は職安に行って、
午後はホームページ作成の準備。

ちょうどアパートの裏には小さな川が流れていて、そこで背景画像に使う草花などを摘む。
あと、用意するものは
変な顔の牛のゼリービーンズディスペンサーとハリネズミのぬいぐるみ君(例の霧の中のやつ)。
それと
彼女さんがポートフォリオ用によく使うなんだか良い感じの皿を拝借して、
よく日のあたる裏庭に机を持ち出して撮影。

貯金は確実に減っていくんだけど、
空が青いので、まぶしかった。

HTMLとCSSについていろいろと覚える。

俳句漫画字を見やすく変えて、少し加筆修正した。

貴重な時間をかなり使ってしまったので、
ホームページ作成の準備のはずが、
ホームレスへの準備になってしまったような気がする。


明日明後日と面接なので、職務経歴書を見直す。


雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/12(木)18:55

ホームシック京都

昼、ラーメンを食べたんだけど、あまり美味しくないのです。関東はかなり金出さないとまともなものが食えない。自分で作った方が美味いしね。

やっぱり、京都がいいなと思う瞬間です。

旨いラーメン屋は京都にしかないし、
そもそもすべてのものは京都にしかない。

なんて思った。


そういう極論に身をゆだねたくなる陽気だったな、今日は。

テーマ:俳句│ジャンル:小説・文学
雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/11(水)01:56

マルホランド・ドライブ

ちょっと統一感はないかもしれないがそのまま書く。

週刊俳句のB.U.819プロデュース号関連です。
やはり、もっと賛成する人とか、もっと反対する人とかが増えないと駄目だと思う。
大体は賛成をしておいて様子見をしているような状況なんじゃないだろうか。もったいない。

十代、二十代の俳句関係者というのは作品的にも発言的にも粒がそろっていて、これは新興俳句以来の盛り上がりを見せる可能性は十分にあると思う。残念なことに尖はまだそこに入れていない印象なので、これを機に名を上げたいという思いもある。
まぁ仕事を辞めて東京に来てまで俳句をやろうっていうんだから(公式見解ですが何か?)、それぐらいの愛と山っ気がないとなと、せめて自分で思うよ。

ちょうど、佐藤文香のブログ(ちなみに面識のない有名な俳人はすべて呼び捨てです。あしからず)に感想が載っていて、ここのことにも少し触れてもらってるのですが、尖の書いた記事自体が反論というよりは反発ということもあって、あまり相手にされていないというか、しにくいというか、とっかかりがなかった。これに関しては反発ではなくやはり反論が必要だなぁと思った。

ただ、ひとつだけ、
>ただ私は、「実験」をしてるんじゃないんだな。
 実験は、愛じゃないから。
(B.U.819 )
というが、
必要ならまた違うナイスでホットな装備で俳句を作りたい週刊俳句 『俳句』2009年2月号を読む
などと言ってるうちは実験と言われても仕方がないと思います。七七五への愛は感じられないんだ。残念ながら。

B.U.819プロデュース号の他の句では、高崎壮太 ちやんぽん屋が面白かった。

ただ「若手俳人」(どうしても若手としてみてしまう俳人)全体として
上手さにごまかされてはっきりとは分からないのだが、不満を感じる。そしてそれは歳をとることだけで解決される類の不満ではないような気がする。
その辺りが、若手に対する反論のきっかけになるかもしれないし、その問題を正面から解決せずに新しくなろうとする俳句への問いかけになると思う。



今年の炎環賞用の俳句は、かなりそういった自分の考えを反映したものになっている。ただ、クライマックスの句の文体が七七五なのは、これは、偶然ですから。

結局のところやっぱり順序良く賞をとりたいし、とらんことには話にならない。

テーマ:俳句│ジャンル:小説・文学
俳句の振れ幅 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/09(月)15:27

ヘルツ

同棲   西川火尖

新宿は雪弟の恋愛死

如月や膣の動物的善意

二三言交へて電気ストーヴ点く

春浅き椅子に立ちたるピエロかな

薄氷にされさうな叔父部屋に居らず



作品 | コメント(0) | トラックバック(0)2009/02/07(土)00:49

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自己弁護

kasen

Author:kasen
1984 11 生まれる。
2005 03 俳句を始める。
2006 01 炎環入会

好きな食べ物・ラーメン
好きな建物・図書館
好きなのは言葉。

Twitter...A

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