あのころ 中編

前回までのあらすじ・・・・
本棚に眠っていた古い句集、そこには俳人達の戦いの記録が残されていた…

「さっき句評に突っ込んだとき痛めてたんです・・・!!」
「どっ…どこを!?」
言わないで
「背中―!!」
もう俳句は……できないってことっすか……?

2万句だぁ――――っ!!!
終わったぁ―――っ!!!

「付け焼刃の中七、私に通じるなどと決して思うなっ。不快だっ!こんな句に賞などやれんわぁ!」
「選評は読ませていただきました。」
「あ、あっあれは誰の作品か分からなかったから・・・」

嘘です。こんなあらすじ嘘に決まってます。前回のあらすじは前回のエントリーを。すぐ下です。スラムダンク?ピンポン?大好きです。(中七=五七五の七の部分)


一枚の空をめくって秋来る
なんか上手いこといっちゃったよ、な雰囲気漂う句。しかし似たような句でもっと上手いのを発見してしまったため急速に自分が嫌になったのを覚えている。俳句に悩みだしたのもこの頃。

十三夜出て特急が止まる駅
主観はてのひら、握れば見えない、握りこぶしが俳句です。な、句。少しいい気になり始める。今から見たらまだまだ、ひよこのひよこっこだというのに。未来の自分が今の俺を見てもそう言って欲しい。

懐に秘匿それこそ胡桃かな
俳句ではあまり使われない言葉を探し出し始めた。これから失敗も多くするようになる。

神の留守今夜は天狗獲り放題
その失敗例。神の留守とは神無月のこと。おもしろいけどね。実は超有名俳人になったらやってやろうと思ってる。

急流の列島盛んに桃ふとる
漠然とした大きな不安。社会性がテーマ。

人類の頭上一大鰯雲
レトリックが上達して「夏空の圧倒的な消去法」へとなったと思う。

秋の句はすこしづつ五七五のリズムがわかってきた感じがする。


新聞紙かさり 寒い朝になる
分かち書き(句に空白をあけること)に挑戦。いろんな人の俳句を読むようになっていた。

凶年の焚火の夜がまたひとつ
凶年が秋の季語だとは知らなかったときの作品。下五が甘いが、なよなよとした句の甘さはもうないと思う。

忘れないように毛布でくるんでよ
まだこんなのがあった。砂糖にサッカリンぶちまけて毛布で保温したような句。今も「愛すれば月光を振りほどき合ふ」という句を作ったところだが・・・


次回は顔面出火!とっても甘くて恥ずかしい「ため息ポエム俳句」を初公開します。あまりに強烈なのがそろっているので、もしかしたら当局から停止命令がくるかも(恥ずかしくてやめるかも)

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テーマ:俳句│ジャンル:小説・文学
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0)2006/11/07(火)00:24

コメント

こんちは

一部、既視感のあるストーリーざんす。

2006/11/07(火)13:32| URL | tenki #ew5YwdUc [ 編集]

がっかりと同時に

俳句界らしくておもしろかったので、使わせていただきました。

2006/11/09(木)00:51| URL | 火尖 #- [ 編集]

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kasen

Author:kasen
1984 11 生まれる。
2005 03 俳句を始める。
2006 01 炎環入会

好きな食べ物・ラーメン
好きな建物・図書館
好きなのは言葉。

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