師匠

東京で初めて師匠に会った。
炎環主宰 石 寒太(いし かんた)である。
温和な感じの人だった。岩っぽい人だと思っていたのに。
炎環の人みんなが慕っているのが分かった。

今、尖は石寒太のことを先生と呼んでいるし、先生だと思っている。

炎環に入会したのは今年の一月からだが、そのときから先生と思っているわけではない。
何故なら、会ったこともない、どんな人かも良く知らないのに先生と呼ぶのは、そっちの方がおかしいやん。それに、なにより恥ずかしかった。軍門に下ったみたいで。だから、炎環の一員というより単なる雑誌投稿者のようなものだったと思う。

先生と思うようになったのは七月号。七月号で、この人に俳句を学ぼうと決めた。
六月号でも、巻頭に推してくれるわ、
さくらさくちるさくらちる独語かな   寒太
犀の口しづかにありし桜の夜

の句が素晴らしいわで、「石寒太ってのはすごい俳人かもしれん」と思いつつあったんやけど、やっぱり転機は七月号の
自分の句、
爆弾の名に雛菊とつけし誰 (投句時)

爆弾の名に雛菊とつけしは誰  (掲載時)
への添削。これにやられた。

下五の字余りが作ったときの俺の感情とぴったり一致している。たった一字で重量感が全然違う。
こういう句が自分で作りたいと思った。とりあえず、まず技術、寒太の俳句添削テクニックや作品を盗もうと思った。効率良く盗むためには自分の意識も大事。結社の一番「偉い人」と「先生」じゃ、こっちの感受性が全然違う。初めて先生と意識することができた。会ってみたいと思った。


さて、実際会ってみて。


なんていうか、スラムダンクにおける安西先生、ピンポンにおける小泉コーチ、はじめの一歩における鴨川会長、尖にもようやくそんな存在が現われたって思った。
スポーツものの物語の主人公には必ずといっていいほど、よい指導者がついている。
俺の人生、スポーツものやったんや。
チームメイトやライバル、先輩も続々出現!
あとは
マネージャー急募!!

最初の頃に感じてた、軍門に下った自分に対するイライラはもうないよ。
だって、俺が主人公なんやし。(自分の俳句の範囲でやけど)

きっとこれからいろいろあるんやと思う。

それなら大活躍の大暴れがしたい。

あと、ちょっと恥ずかしい。こういうこと書くの。子どもっぽいかな。
ただ、天気さんが言ってたけど、俳句自体すっごい恥ずかしいんやからいいねん。別に。

それに、子どもっぽさは俺の良さやから。

だいたい、タイトルに「師匠」とつけといて、恥ずかしくない話が出来るなどと決して思うな!!

次回は山口紹子さんの句集「LaLaLa」観賞。

その次は東京当夜 神経衰弱繁栄記を。

テーマ : 俳句 - ジャンル : 小説・文学

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