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書き出し

原稿の書き出しを、うーんうーんと今まで書いては消してしていたけど、ようやく納得のいく鑑賞が一個できて、その流れで原稿全体のテーマも決まった。そこに至るまで幾つもの書き出しを書いて悩んでいたが、どれも不要になってしまった。結局どの書き出しとも関係のない内容になりそうなので供養のためにだしておく。


take1

高浜虚子は「極楽の文学」(昭和28)で「如何に窮乏の生活に居ても、如何に病苦に悩んでいても、一たび心を花鳥風月に寄することによってその生活苦を忘れ病苦を忘れ、たとい一瞬時といえども極楽の境に心を置くことが出来る。俳句は極楽の文学という所以である。」と俳句について述べている。これを読むと、羽海野チカの漫画作品「ハチミツとクローバー」8巻に出てくる健康ランドを思い浮かべてしまうのだが、最近どうにもその俳句健康ランドに居心地の悪さを感じてしまうのだ。というのも、


take2

もうすぐ連載が再開する冨樫義博の「ハンター×ハンター」という漫画作品では「制約と誓約」という概念が登場する。これは、術者自身に何らかの制約を課し、その遵守(守れなかった際の犠牲)を誓うことで、術者の特殊能力(念という)が向上するというものだ。当然、厳しい条件を課すほど著しい効果を発揮する。そして俳句においてその「制約と誓約」を最も多く取り入れたのが、高浜虚子である。虚子は俳句に「客観写生」「有季定型」「花鳥諷詠」といった制約を課し、それが守れなかった際は「それは俳句ではない」という誓いを立てた。その能力「極楽の文学」の力は凄まじく、虚子と彼が率いたホトトギス一派の俳句能力者は数多の名句とともに、俳句史を形成した。
しかし、いつのころからか、あるいは初めからか、というより虚子からして既に「制約と誓約」を他者の句に向けて課し、「俳句ではない」という判を押してきたのもまた俳句史の事実である。

前置きが長くなるのは悪い癖だが、こういった入りの部分を書くとテンションが上がるのでよくやってしまう。
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)2018/09/18(火)03:22

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kasen

Author:kasen
1984 11 生まれる。
2005 03 俳句を始める。
2006 01 炎環入会

好きな食べ物・ラーメン
好きな建物・図書館
好きなのは言葉。

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