緑席

就活のあった名古屋から帰る時
新幹線で京都まで一駅だから
疲れていた尖は、それに名古屋の友達と飲んでて酔っていたのもあって
グリーン車に乗って帰ろうと思ったんです。

グリーン車 別に早く着くわけでもないのに料金が高い
グリーン車 椅子が四列なんて普通だろ料金が高い
グリーン車 落ち着いた品のある照明カーテン料金が高い
グリーン車 一般人お断り

自動ドアをいくつも抜けるとグリーン車であった。
そわそわしているのを悟られないように、前後左右に人のいない席をそれとなく探し、さも当然と言う風に座る。設定は金持ち息子。演じきる舞台派。

靴を脱ぎフットレストを開きリクライニングを倒し、これで俺もグリーンマンってわけですよ。俳句研究をめくり、ミネラルウォーターを飲む。どこからどうみてもリッチでセレブな四回生。。

乗務員が来たときは寝たふりでやり過ごす。狸寝入りも完璧。世を忍ぶ仮の姿。
おや、おしぼりだ。さすがサービスが自由席と違う。それにしても、寝たふりなんて全然落ち着かない。というよりグリーン席落ち着かない。

おっとまた乗務員が来た。寝たふり寝たふり。
ん・・・俺の席の横でとまった。




結局、ピンポイントで俺だけ乗車券チェック、丁寧に追い出されました。
あまりにもみじめに舞台から退場。

自由席乗車券の自由は、フリーダムじゃない、思い知らされた二十一の夏

本当の自由はいったいどこに



それにしても自由席のなんと落ち着くことよ。

テーマ : エッセイ - ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿




URL:

Comment:

Pass:

 管理者にだけ表示を許可する